デリヘル店店員の日常(仮)

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この漫画読んで損なし!俺は言い切るよ!

はい、最近更新滞りまくりのMADAOです。

でもね、今日は更新せざるを得ない。 2/10発売された『CICADA』をレビューせねば。

まー、いつもどおりネタバレはしない方向で。

というか、漫画自体のレビューと言うか、 この作品に対しての俺なりの感想だね。

とりあえず一話目はこの前レビューさせていただいたんでこちらも合わせて。

madaostyle.com

MADAOオススメの漫画家さん

では言ってみよー。

物語の骨子をもう一度おさらい

 

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感想(0件)

今から150年後の世界。 漫画は禁書扱いになっていてディストピアのような世界観。

主人公のレムは最下層の階級の市民。 性格的に言うと何もかも諦めてただ漠然と生きてる。

彼は一冊の漫画に出会う。 うる星やつら この漫画の主人公諸星あたるは皆さん御存知の通り 『女癖の悪いテキトー男、でもめげない』 ヒロインのラムはそんなあたるを見放さない

漫画の世界は現実とは違い華やかでそして夢のある世界

その物語を見終えたレムは家路に急いで帰る時に一人の少女に出会う。 その少女こそがこの作品のヒロイン・ロルカであった。

こんな感じの第一話

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冒頭のシーンの1年前の話。 この1年前っていうのが後々の話で理由が明かされるわけだけど。

少しキャラを掘り下げていこうかな。

主人公レムの人物像

最下層の彼は仕事にありつくのもやっとで、 周りに流されて今の状況。 果ては飼い猫にすら逃げられる(笑)

夢なんて追いかけるヒマもなく。 どーせ俺なんて・・・ってすぐ心が折れる

変わりたいと思いながらもうまくできない。 何しろどうやれば変わっていけるのかわからないから。

これが『Bバージン』の主人公・住田秋の場合。 変わりたいといった時に春子という姉がいて変わるための特訓をやるわけだ。 そういう道標になるのがこの作品では『漫画』。

彼はうる星やつらの後にベルばらを読むんだけど、 愛する人のために死ぬ』 っていう言葉によって変わろうと決意する。

第一巻の中で彼の台詞 『元から死んでる(意訳)』 まるでリビングデッドのように毎日を過ごしてるからでしょうね。 元から死んでるんだったらせめて好きな人が喜ぶ顔が見たい。

ロルカに出会うこととベルばらを読んだことで少しずつですが心情が変わっていく様が見える。

ヒロイン・ロルカの人物像

巻頭カラーでいきなり死んじゃうヒロイン(笑) でもあの出だしこそがこの物語の重要なファクターなのかもしれない。

あの数ページの中で『シカーダ』という言葉が出てきますが、 シカーダと言うのは特殊能力の持ち主のことのようです。 ロルカもその『シカーダ』の一人。

禁書『漫画』が好きな女の子。 ベルばらとのだめを持ってるようです。

レムが『カワセミ』の人間だと知って拒絶しますが、 レムの優しさに触れて好意を抱くようになります。

なんとなくなんだけど、『Bバージン』のヒロイン桂木ユイを思い出す(笑) ユイは確か人と上辺だけの付き合いしかしないような人物像で最初描かれてたけど、 ロルカもなんとなくそんな雰囲気を持ってる

たぶんそれが『シカーダ』だからというところから来てるのだろうか? 確かユイも一人暮らしで膝を抱えるような描写があったよなーとか思い出した。

彼女もレムにあったことによって徐々に心情が変わって行く。

まー、第一巻の最後はまるで『漫画』のような終わり方です。 うん、漫画なんだけどね。

CICADAの時代背景を考察してみる

今から150年後の世界ということなんですが。 日本地図で水没してる地域があったりしてるので、 何らかの地殻変動、水位上昇があったと考えられる。

東京駅の八重洲口が水没したって話が出てきたり。 あと、レイクヴィレッジってレイクタウン?(笑) ま、そのあたりは山田先生が越谷在住の人だからあり得るか。

なぜ『漫画』が禁書となったのか・・・ というかあの世界では文化的なものがもしかしたらNGなのかもしれない。 音楽・テレビ・ゲーム・・・

娯楽と呼ばれるものはA層の人間が独占してB層は社会の歯車。 この線も否めないわけで。

このあたりを考えると現代社会における格差も〜といいたくなるけど、 そこのところはあえて今日は触れない(笑)

もう一つ考えられるのは、 日本が欧米と経済圏が一緒になって日本は工場プラント群になってる可能性。 ただ、通貨が『円』だからそれは薄そう。

その線で行けば日本がガンダムみたいなロボット作って、 世界が大混乱に陥って・・・なんて話も考えられるんだけど(笑)

インディゴ中尉の 『あんなものは「クズ」だね・・・』 って言う発言の裏。 これがどうにも引っかかるわけですよ。

『漫画』のもつチカラが表現されている

個人的な意見なんですけど。 漫画っていうのは小説とかよりカジュアルで、 でも人の生き方を追体験できる、ヴィジュアル的に。

バナーイ先生の絵のもつチカラと山田先生の話を書くチカラ。 この作品からすごく出ている。

モブキャラもいい味出してるし、山田先生の絵も好きなんですけど、 バナーイ先生の絵も世界観をうまく表現できてると思う。 上から目線ですみません

最近の漫画だとメッセージ性が弱かったり、 変に引き伸ばしすぎてメッセージが薄くなったり。

山田先生は『娯楽大作』って言ってるけど、 ぶっちゃけ先生の作品は娯楽と言うより哲学の部類だと思ってます。

巻末の言葉、胸に突き刺さりました。

まあ、こんな感じのレビューですが、この漫画はおすすめです。 『寂しくて死にそうな人のため』の漫画。

以上MADAOがお伝えしました。